厨子とは仏像や仏画などを安置するもので、一般的には正面に両開きの扉がある仏具を指します。屋根と台座のある戸棚のような形をしていて、屋根の形によって種類が異なります。たくさんの種類があり、仏像を収める祠としての役割を持っています。
一般的に家庭でみられる仏壇は厨子型仏壇と呼ばれています。そして、堂宇と仏壇をあわせた古代寺院を自宅用のサイズに小さくして、自宅に安置した形になります。友人葬などの葬儀で用いられる祭壇には、ご本尊である掛け軸をかけるための仏具が飾られます。
仏壇も広義の一種で、現代では住宅事情が関係して小型の仏壇に人気が集中しています。小型でシンプルな厨子に位牌を収納するモダン仏壇の一種として、新しいスタイルが定着しつつあります。さまざまなデザインがあり、金箔張りや唐木なども注目されています。
主張の強いデザインも多くあり、好みを反映させることが可能になります。仏像や経典ならびに仏舎利塔を納める役目があり、中国の厨房などの料理室の調度品を納める容器からその形が発展したものと伝わっています。形式には一般的に両開きの扉を設け、屋根と台座のある独立したものになります。
簡易的なプラスチック製のものも導入しやすいと、話題になっています。住居スタイルが変化するに伴って、デザインも変わってきています。そのため、今後も時代の流れを反映したデザインが展開されると予想されています。
また、洗練された佇まいにまとまっているという特徴があります。